2007年に発行したメルマガに、西郷南洲こと西郷隆盛について触れた文があったので、こちらに再掲載します。同じく鹿児島出身の京セラの創立者稲森和夫さんが書いた『人生の王道』という本を読んで当時思ったことを書いています。再掲載にあたり一部削除、再編集した箇所があります。
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【「人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ」稲盛和夫】
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先日、一冊の本をもらいました。
「人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ」稲盛和夫
西郷南洲とは、西郷隆盛のこと。
余談ですが「おいどんは〜」というイメージがついていますが
実際に自分のことは「おいどん」とは言わなかったらしいです。
この本の著者・稲盛和夫さんは、京セラを設立して、
いまは名誉会長をしている人です。
前者は大切なことを生涯貫いた人、
後者は現在進行形で貫き続けている人です。
西郷は、島流しにあっても信念をまげなかった。
ここでちょっと想像してみましょう。
そもそも島流しって今のことばを使って言うと
「ありえなーい」
ことですよね?
「そんなの理想だ」
「きれいごとばかり言うな」
「そんなもんだよね…」
周りでは、そういう声をよく聞きます。
西郷は、努力する前からあきらめる人のことを
「卑怯」と言ったそうです。
そして、高い目標を掲げ、それをあきらめなかった。
言うだけじゃなくそれを実践したのです。
それを「正道を歩む」と言っています。
「正道」とはつまり、本のタイトルにある「王道」。
一方稲盛さんは本の中で
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
という方程式を説いています。
3つのうちいちばん大切なのは
「熱意」だとわたしは思うのです。
なぜ「熱意」をはかるものさしがないのか。
以前そのように考え悩んだことがありました。
「熱意」は人によるものだからなのです。
人のさじに委ねられている部分が非常に大きいのです。
伝える方にも受け取る方にも責任がある。
一方的な規則を書いた紙切れが効力をなさないのはそのためです。
「熱意」を受け止める「人格」。
それを兼ね備えていないと、
もっとも大切である「熱意」に気づくことができない。
では、気づかれなかった「熱意」はどこに行くのでしょうか。
「熱意」は暴走します。
ストレスとなり、違ったかたちであらわれてしまいます。
これは悲劇以外のなにものでもありません。
だから「人格」をいつも磨いて、
人の「熱意」を見逃さないようにすることが
リーダーである経営者に
必要な要素なのではないかと思ったのです。
「人格」は絶えず努力すること。
生きている限り決して完成型などないのです。
「能力」は、このふたつについてくるもの。
これは言うまでもありません。
本の内容から脱線してしまいましたが
西郷隆盛と稲盛和夫さん2人の生き方は尊く
美しい。本を読んでうっとりしました。
わたしは、まだまだ未熟者ですが、
絶えず努力を続けていこうと思います。
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11年前に書いた文です。今手元に本がなく読み返してはいないのですが、もう一度読み直して西郷どんの人生の王道、正道について考えてみたいと思いました(三木)