カテゴリー別アーカイブ: アルタンクニュースで紹介した本

ドラッカーからの2つのヒント

10年前の2009年11月に発行したメールマガジンでピーター・ドラッカー(1909 – 2005)について「ドラッカーからの2つのヒント」というタイトルの文章を書きました。この文章を書いてから10年の月日が流れましたが、折に触れてくり返し見直したいヒントだなと思いここに再掲することにしました。(三木)

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「経営の父」と呼ばれた偉大な人物、
ピーター・ドラッカー氏の著書を読んでいます。
あのユニクロの柳井氏など、ドラッカーを尊敬する経営者が日本にも
数多くいらっしゃるようです。

今回は、仕事や人生をひと工夫したくなる、
ドラッカーの2つの言葉をみなさまに紹介したいと思います。

「何をもって憶えられたいかね」

ひとつめはこの言葉。

これは、ドラッカーが13歳の頃の先生の言葉だそうです。
この言葉で、その後のドラッカーの人生が
決まったのではないかと思います。

ふたつめはこの言葉。

「仕事とは、顧客をつくり出すことである」

ドラッカーの本を読んでみよう、
と思ったきっかけはこの言葉でした。

わたしたちは、何をもって憶えられたいんだろう。
わたしたちを必要とするお客様はどんなことを望んでいるんだろう。
ということについて考えています。

(略)

顧客を作り出すために、欲しい技術がまだまだいっぱいある。
現状で満足するのはもちろん、
次に進むために、さらに努力を続けていきたいと思っています。

齋藤孝さん 梅田望夫さん 自分にあった学びについて11年後考える

2008年11月に配信したメールマガジンをここで再びご紹介します。

「私塾のすすめ」。11年前に読んだこの本のことを思い出して再び手に取っています。
齋藤孝さん、梅田望夫さん。この2人の共通する点として、「学問のすすめ」の福澤諭吉が心の師として大きな存在であったことが11年の月日を経て自分の心にまた違った形で響いてきました。

私はこの夏、大分県中津市の福澤諭吉旧居を訪れました。
時間をおいてもう一度同じものに触れてみることで、(下記に出てきます)深海魚に触れることができるのかもしれないと2019年になった現在、よく考えていることです。「私塾」という言葉にあるように自分にあった学び、これからも探り続けていきたいです。(三木)

ここから ーーーーーーーーーーーーーーー
本の紹介をしたいと思います。
今までのやり方にちょっと「ひと工夫」をしてみたくなる
取り組み方を変えてみたくなる、
そんなエネルギーをこの本から感じて、ここ最近何度も何度も読んだ本です。

「三色ボールペン」「声に出して読みたい日本語」などでおなじみの齋藤孝さん、
「ウェブ進化論」著者でシリコンバレー在住の
梅田望夫さんの対談の本です。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))齋藤孝 梅田望夫

成し遂げたいことがあって、そこに向かって果敢に取り組んでいる
二人の「私塾願望」というものが
いったいどういうものであるのか
その心の内にあるものがいきいきと言葉に乗って迫ってきます。

今回は、二人の塾生になった気持ちでページをめくっていってみました。

●自分と合う人をさがすのは、砂金をさがすようなもの。
だから50人に働きかけよ。(梅田さんの発言より)

●「心で読む読書」、「頭で読む読書」のもたらす違い(梅田さんの発言より)

◎梅田さんからはこのような「ひと工夫」を教わりました。

情報の中で「使える」ものは一握り、
自分のことをわかってくれる人もめったにいない。
だから数あたることに意味があるのだということ。
チャンスがあったら見逃すことなくぱっと食いつくこと。
そして情報は「心で」受け取ること。

●「この1ヶ月は単語しかやらない」「この1ヶ月は数学しかやらない」
と決めて取り組む。これが一面化戦略。
この方法でやると深海魚に出会える。(齋藤さんの発言より)

◎齋藤さんからはこのような「ひと工夫」を教わりました。

齋藤さんの言うところの「なんとか月間」。
より深くもぐり、物事を身につけるために必要なやり方だそうです。
深海魚に出会えるまで集中してやってみること。
3年、5年とスパンを決めてもぐってみること。

対談というのはそのときのリアルな生きた言葉が詰まっているものだと思います。
会話だから、一人の考えだけでなく、
複数の人の考えやビジョンを知ることができます。
だからわたしは、対談やインタビューを読むのが好きなのかもしれません。

梅田さんは、今日どんな砂金を見つけているのか。
ここ最近齋藤さんはどんな一面化戦略をたてて実践しているのか。
二人の「私塾願望」は現在どこに向かっているのか。
こんなことを想像するのも楽しいです。

取り組む分野は違えど、齋藤さんによると根っこはおなじだという二人。
数年後またこの二人での対談集を読んでみたいと思いました。

ーーーーーここまで

村上春樹さん こわれやすい卵のそばにいるという決意

2009年に配信したメールマガジン。
何年たっても変わらぬ平穏な心で過ごすことへの願いを2018年の今、ふたたびお届けします。
再掲載にあたって、削除、加筆した部分があります。(三木)

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小説家の村上春樹さんが2007年にエルサレム賞を受賞したときのスピーチ。

〈どんなことがあっても、わたしは壊れやすい卵のそばにいる。〉

卵(ひとりの人間)と壁(システム)にたとえたスピーチから
いち小説家の堅い意志を感じました。

病んだ社会だ、これからの日本は大丈夫なのか、
日々ニュースをにぎわす数々の出来事。

「じゃあ、世の中がまともだったことなんてあったんですか」

ひろさちや さんの本の
この文章が目に入ってきた瞬間、
わたしはとてもびっくりしました。

ひろさちや さんは、
世の中のことに無関心になれ。
世の中のことなんかより自分のことを大切に考えなさい。と、
人間を取り巻く外的な環境に「無関心であること」をすすめています。

地下鉄サリン事件の被害者の何人もの人にインタビューして
「アンダーグラウンド」という本を書いた村上さん。

世の中で起きていることに惑わされることなく、
自分の意志で決めたことを、ただもくもくとやっている。
そんな潔さ、わかりやすさを感じます。

迫り来る海の水や目の前に立ちはだかるシステムの壁に
対する恐れや不安で自分をいっぱいにするよりも
自分がどうしたいかを中心に置き、
考えることによって道はひらけるのではないか。
と、わたしは考えました。

わたしたちはみんな壊れやすい卵なのです。
と村上さんはスピーチで述べました。

だから、できることは。
大きく深呼吸して酸素をいっぱい吸って、
たまに壊れそうになる個々の卵を大切に
あたためていくことではないでしょうか。

今回参考にした本や資料はこちらです。

アンダーグラウンド (講談社文庫) 村上 春樹


ひろさちやの「無関心」のすすめ ひろさちや

106号で紹介した本です!

店頭に来年の手帳が並び始めました。

 「能率手帳」という手帳を作っている会社の
 社長さんが書かれた本です。
 (「超」整理手帳の野口悠紀雄さんと同じ名字ですね)

 ビジネス系の手帳をお使いの方なら、「能率手帳」を
 ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

 自身が30代ぐらいまで、まったく自社の手帳を活用できていなかった
 という体験談とともに、手帳についてのいろいろな
 話を読むことができます。

 私がここ何年か、生活するうえで
 モットーとしていることが2つあります。

 1. とにかくやりはじめる
 2. やることを細分化してひとつひとつこなす

 手帳は、この2つを実践にうつすための
 サポート役になっている気がします。

 「できもしないことは書かない」
 野口さんは著書のなかでこのように述べています。

 「ゆでたまごを作る」
 「電球を買う」
 「ごはんを炊く」

 これは、私の手帳の中に書かれていたことの一部です。
 日常のささいなことほど書き留めておくと、
 やり遂げたときの達成感を何度も味わえるところが
 気に入っています。
 物忘れをしていても、手帳を見れば思い出せるので、
 とにかくなんでもかんでも書くことにしています。
 十人十色。さまざまな手帳の使い方があると思いますが、
 手帳を自分の友のように、いつもそばにいる大切な存在として
 使っていけたらいいですね。

110号で紹介した本です!

 「どうしたら、この子(キティ)をスターにできるだろうか?」
 こんな疑問が山口さんの気持ちに火をつけました。

 山口さんは、人気のなかったキティをスターにするために
 週末行われるキティのサイン会に毎週足を運び、
 お客さんの声を聴き続けました。
 お客さんとの会話を通じて得たアイデアを持ち帰り、
 新しいキティをどんどん生み出していったそうです。

 少女たちの気持ちをわしづかみにし続けてきたサンリオ。
 今年で創業50周年だそうです。

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113号・114号で紹介した本です!

ドリフのコントで「もしも」シリーズがあったのを覚えていますか?

この本は、まさにその「もしも」シリーズ。

「もしも」がはじまりの物語です。

「迷ったらこの本に答えがある」

直感を信じてまず行動に移す、主人公 みなみ の姿。

ベースをぶらすことなく、新たな作戦を

次から次へと練って実行していく姿に

どんどん引き込まれていきました。

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78号、79号で紹介した本です!

新年あけましておめでとうございます。

本年もひとりひとりの「こころ」に届く広告制作を続けてまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

福澤諭吉の「独立自尊」という言葉。
20世紀のはじまりの朝に書かれた書は、今でも色あせていません。

「あのね、『貧困』と『暴力』って仲良しなんだよ。」

西原さんは私たちにこのように話しかけてくれています。

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95号で紹介した本です!

身の回りの整理整頓をしてみようと思い立ったときに


役に立った2冊の本を紹介します。

どうせなら「楽しく」仕事をしたい。という趣旨のまえがき。

業界を問わず誰もがそう思っていて、それをどうやったら実践できるのか。


佐藤さんは、「超整理術」を通して


仕事をするすべての人に伝えたかったのだと思いました。

93号で紹介した本です!

社会生活はだれもが組織に属しながら営まれています。

しかし、「みんな〜」とひとまとめに呼び掛けても、


それに乗っかることができず、こぼれてしまう人が必ずでてきます。

しかし、「柳沢さん」「高田くん」「春日くん」というふうに、


ひとりひとりを名前で呼ぶと、一人もとりこぼすことがありません。

これは、コーチング用語でアクノリッジメント(存在承認)というそうです。

101号で紹介した本です!

メールマガジン・アルタンクニュースは10月で100号を迎えました。

今読んでいる本に

「読者がいなければ文章はただの紙切れなのです。」

とありました。

読んでくださっている方がいるから

続けていられるのだと思っています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。